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  • 脳脊髄液減少症.com

    Q1 脳脊髄液減少症って何?

    A1 髄液が漏れ出し、脳が下がることから生ずる色々な症状です。
    「脳や脊髄は、180mlの髄液で満たされており、絶えず循環しています。そして、この髄液は1日に3・4回新しい髄液と入れ替っています。毎日、500mlもの髄液が生産されているからです。
    交通事故などで、神経根などからこの髄液が漏れ出し、結果として、循環している髄液の量が減ります。髄液が減ると、髄液に浮いている脳が下がります。脳が下がると言う事は、本来の位置からズレると言うことですから、神経が引っ張られ、頭痛、首、肩、腰の痛み、鬱など色々な症状が現れます。」

    脳脊髄液減少症は、数ある交通事故後遺障害のうちでも、もっとも難しい論点の一つである。問題を難しくしている原因は、ただ一つ、その診断基準があまりにも曖昧だからである。
    この問題については、このブログでも、たびたび問題点を指摘してきた。
    http://ameblo.jp/morilaw/theme-10021388201.html 等)

    Q2 脳脊髄液減少症かどうかの判断基準は?

    A2 日本神経外傷学会「低髄液圧症候群の診断基準」と少数意見の脳脊髄液減少症研究会ガイドライン作成委員会『脳脊髄液減少症ガイドライン2007』の二つの基準があります。
    以下は、二つの表を対比したものです。


    日本神経外傷学会「低髄液圧症候群の診断基準」

    脳脊髄液減少症研究会ガイドライン作成委員会『脳脊髄液減少症ガイドライン2007』

    原因論
    脊髄腔から髄液が漏出して脳脊髄腔内の圧力が低下し、脳組織が下方に変位する。
    髄液漏出がある状態で、臥位から起立位に移行すると、頭の位置が漏出部位より相対的に高くなり、髄液漏出が増加するため、頭蓋内から脊髄腔に向かい、髄液が移動するとともに、脳も下方に移動する。
    この髄液や脳組織の下方への移動が、症状の原因である。

    原因論
    脳脊髄液腔から髄液が持続的ないし断続的に硬膜外へ漏出することによって髄液が減少(多くの場合、髄液圧は正常範囲内である。)する。
    この髄液の減少が症状の原因である。

     

    症状論
    主たる症状は、立ち上がったりしたときに発生する。起立性頭痛が典型例。
    起立性頭痛があること(座ったり立ったりすると15分以内に、頭痛が悪化する)
    または
    体の位置を変更すると、首が硬直したり、耳鳴りがしたり、聞こえにくくなったり、やたら光に過敏になったり、気持ち悪くなったりする。

    症状論
    髄液の減少によって、頭痛、頚部痛、めまい、耳鳴り、視機能障害、倦怠などさまざまな症状を呈する。
    これらの症状は座位、起立位により3時間以内に悪化することが多い。

    画像所見
    脳組織の下方への変移の画像所見が必要となる。
    小脳扁桃の下垂、脳組織全体の下垂が特徴的であること、正常髄液圧は、100㎜H20から150㎜H20であり、典型的な低髄液圧症候群の場合、60㎜H20となる。

     

    画像所見
    髄液の漏出が認定されればよい。

    RI脳槽・脊髄液腔シンチグラムにおいて、①早期膀胱内RI集積(RI注入3時間以内に頭蓋内円蓋部までRIが認められず、膀胱内RIが描出される。)、②脳脊髄漏出像(くも膜下腔外にRIが描出される。)、③RIクリアランスの亢進(脳脊髄液減少症RI残存率が24時間後に30%以下である。)のうち一項目以上を認めれば、髄液漏出と診断する。
    参考所見として、頭部MRIでの脳下方偏位及び血液量増加、MRミエログラフティでの明らかな漏出像やこれを疑わせる所見の存在があること、治療にはブラッドパッチが有効である。

    Q3 裁判所は、どちらの基準によっているの?

    A3 日本神経外傷学会「低髄液圧症候群の診断基準」によることが、ほとんどです。

    仮に、日本神経外傷学会「低髄液圧症候群の診断基準」にたって判断するとしても、その具体的適用となると、かなり曖昧で、例えば、「体の位置を変更すると、首が硬直したり、耳鳴りがしたり、聞こえにくくなったり、やたら光に過敏になったり、気持ち悪くなったりする」という診断基準自体が、分かったような、分からないような基準です。
    曖昧な基準のため、裁判所が、被害者を脊髄液減少症と認定することは、非常に及び腰です。

    森法律事務所交通事故相談室からのワンポイントアドバイス

    混乱を極める脳性髄液減少症ですが、ようやく厚生省が重い腰を上げその認定基準の作成にとりかかったようです。

     

    マスコミが伝えるところ(2012年1月1日現在)によると、厚生労働省は、つぎのような基準を策定するようです。
    脳脊髄液減少症には、
    1, 髄液漏出症(髄液がもれている)
    2, 低髄液圧症(髄液圧が下がっている)
    3, 髄液減少症(髄液が減少している。)
    の3パターンがあるが、厚生省が対象にしたのは、1と2である。3については、「現段階では、人体を流れる髄液の絶対量を測る方法はない」として、見送った。
    そして、1と2については、次の基準を策定。
    1,起立性頭痛が前提だが、「30分以内に重度の頭痛が起こる」といった時間的要素は除外。
    2,検査は、(1)脊髄MRI、MRミエログラフィー(2)RI脳糟新地グラフィー(3)CTミエログラフィーを用いる。
    3,これらの検査で、硬膜外での脳脊髄液の貯留・RIの異常集積、造影剤の漏出などが判定基準となる。
    4,「病変が造営されず、くも膜下腔と連続している。」「非対称性のRI異常集積」「硬膜の欠損や漏出部位を特定できる」という場合は異常所見の解釈を設定。
    5,これらの基準を組み合わせることで、「確定」「確実」「強い疑い」「疑い」の4段階のレベルで判断する。
    これにより、今後はブラッドパッチが保険適用されるようになるし、労災、自賠責、障害者手帳、障害年金などは、脳脊髄液減少症を想定して作成されていないから、ここいらあたりも、大幅に見直されるだろう。

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