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  • 高次脳機能障害

    Q1 高次脳機能って何?

    A1 脳に張り巡らされた複雑なネットワークです。

    脳の内部では複雑にネットワークが出来上がっているようです。
    例えば、あなたが歩いていると車がむこうから来たとしましょう。
    光は、電気信号となって視神経を通り脳に到達します。
    脳は、脳内の記憶の倉庫から、同じような映像を探し出してきて、脳の連合野と呼ばれる部分で、新しい情報と対比し、似ていると、「あ、これは車だ」と認識します。

    次に脳は、やはり「記憶の倉庫」から引っ張り出してきた過去の情報を基に、前頭葉と呼ばれる部分で、「このままでは危ない」と判断します。すると、脳の前頭葉にある運動連合野と呼ばれる場所に、「逃げろ」という命令が伝わります。そして、運動連合野と呼ばれる場所から、脳幹→脊髄→末梢神経と情報が伝達され、筋肉組織が動いて「逃げる」ということになります。
    こういう複雑な脳のネットワークを、高次脳機能といいます。

    Q2 高次脳機能の障害って、どんな「障害」?

    A2 脳のネットワークが害されることで、例えば性格が悪くなったように見える障害もあります。
    交通事故で問題になる高次脳機能障害は、要するに、脳のネットワーク機能が害されることです。
    その一つに、「情動や人格の障害」というものがあります。
    具体的には、① 経済観念の欠如とか、② 忍耐力がなくなる・怠け者になる③ 感情の起伏が激しくなる④ 行動に一貫性がなくなる。等々です。
    しかし、これらの症状は、高次脳機能障害特有の障害ではありません。金遣いの荒い人、根気のない人、落ち着きのない人は、世間にはいくらでもいます。世間でよく言う「人間に問題がある」「性格が悪い」という人たちです。
    この「性格が悪い人」と脳の障害の症状とは、現実には、なかなか区別がつきません。ここに高次脳機能障害の難しさがあります。

    Q3 高次脳機能障害は、どうして起きるの?

    A3 脳が薄く広く損傷されるからです。
    脳実質は、頭蓋骨の中で髄液腔の中に浮かんでいるような状態で存在します。
    ちょうど、盥に水を入れて、その中に豆腐を浮かべているような状態を考えて下さい。

    自動車事故で頭部を強打すると、髄液に浮かんでいる脳が激しく揺れ動きます。しかも、単純に一方向に動くのではなく、回転性をもった動きをします。その結果、脳に全体的な損傷が生じます。つまり、脳のどこか局部がやられたと言うより、脳全体が損傷を受けるのです。
    そして、全体的に浅く広く損傷を受けるため、XPやCTなどには写らないのです

    Q4 自賠責で高次脳機能障害を認定してもらうためには、何が必要?

    A4 事故直後の意識障害の期間と程度、及び画像で脳室拡大が認められることが必要です。
    高次脳機能障害の認定について、自賠責は次のような要件を課しています。
    (1)初診時に、頭部外傷の診断がある。
    (2)頭部外傷後の意識障害として、昏睡~半昏睡(JCSが3桁、GCSが8点以下)が
    6時間以上続くか、軽い意識障害(JCS1~2桁、GCS13~14点)が1週間程続く。
    (3)初診時の脳外傷が明らかで、少なくとも3ヶ月以内に、CT、MRI等で脳室拡大・脳萎縮が認められる。
    (4)診断書に、高次脳機能障害を示唆する具体的な症状、あるいは失調性歩行・痙性片麻痺など 高次脳機能障害に使いやすい神経微候が認められる。
    (5)診断を裏付ける検査が行なわれている。

    Q5 画像診断と意識障害を認定要件とすることに科学的根拠はあるの?

    A5 ありません。
    高次脳機能障害は「脳内深部にある神経コード軸索が広範囲に損傷したからだ」と説明されています。

    しかし、 もともと、神経軸索は、画像に映らない、この「画像に映らない」神経軸索が幅広く損傷したから認知障害が出る、と、医師たちは考えています。
    すると、高次脳機能障害としての広範性軸索損傷は、画像に映らないのが当たり前で、自賠責が画像を要求するのは、本来、おかしいわけです。 しかし、自賠責は、次のように考えました。


    1、 神経軸索が広範囲に損傷を受けても、それは画像では確認できない。
    2、 しかし、神経軸索が広範囲に損傷を受けるくらいなら、その周りの毛細血管も損傷するのが普通だろう。
    3、 毛細血管が損傷するということは、脳の深部に栄養が行き届かないことだ。
    4、 脳の深部に栄養が行き届かないなら、脳の隙間である脳室が広がり、脳全体が栄養失調で縮むだろう。
    5、 すると、画像で脳室の拡大・脳の委縮が認められるはずだ。

     

    しかし、神経軸索が広範囲に損傷を受けても、脳の委縮が生じない例などいくらでもあるわけで、自賠責の脳室拡大等の画像所見要求は、医学的に見ておかしいわけです。

    それに、脳室とか脳の大きさなんて、個人差があるから、拡大・委縮前の画像がなければ、いくら現実の脳室が拡大したり脳が委縮していても、判別しようがない。

     

    また、自賠責が、要求するもう一つの要件「昏睡」も医学的におかしい。神経軸索が広範囲に損傷を受けても、深刻な昏睡が必ず生ずる、なんて医学上の根拠はない。 ただ、これは大量画一に認定の処理を行う自賠責の宿命で、昏睡もなく、画像所見等もないときには、担当者の裁量で認定するのは無理、訴訟で認定してもらってください、というのが自賠責の本音でしょう。

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