自賠責保険の仕組み その3 一括払いと被害者請求

A社は、自賠責損害調査事務所の認定に基づいて、あなたと示談交渉をし、あなたに保険金を支払い、その後でB社に求償しているのです。
ここで問題があります。

自賠責保険では、過失割合が70%未満のものは、過失相殺はされません。
70%以上であっても、最大5割りしか過失相殺しません。

例えば、損害が1000万円で、過失割合が50%だったとしましょう。
A社は、あなたには500万円しか支払いません。
しかし、B社には、過失相殺無しで自賠責金を請求します。
その自賠責金が450万円なら、A社は実質、50万円の負担ですむのです。
そこで、A社としては、あなたに保険金を支払うにIあたり、過失相殺だとか、収入が少ないとか、色々理由を付けて、できるだけ自賠責保険でまかなえる金員の範囲で示談しようとします。
先の例で示談金が450万円なら、A社は、持ち出しがゼロですみます。
以上が、一般に行われている一括払いという制度です。

これに対し、被害者請求というのは、自賠法16条に基づいて、被害者が直接、加害者の加入する自賠責保険会社に対し、必用書類を揃えて損害賠償請求するものです。
あなたは自分で、B社に、必用書類を揃えて、自賠法が特に創設した「損害賠償額」という名称の損害賠償金の請求(保険金の請求ではありません)をすることになります。

次回は、「被害者請求と一括払い・事前認定は、どっちが得か」を論じたいと思います。 中には、必用もないのに、被害者請求にこだわり2次被害が発生している例もあります。

 

→自賠責保険の仕組み その4へ続く


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